日本の考古天文学 金山巨石群と太陽暦 <岐阜県下呂市金山町>

 太陽運行との関係<岩屋岩蔭遺跡巨石群>冬至をはさんだ約120日間の観測

周囲の山と太陽軌跡



冬至をはさんだ約120日間は日中を通して遺跡内へ光が射し込む
岩屋岩蔭遺跡の南方向に開かれた3個の巨大な石の面は冬至の約60日前(10/23頃)から冬至の約60日後(2/20頃)までの約120日間、太陽の光が日中を通して射込む仕組みになっています。
F石の傾斜と太陽の南中高度
●冬至の約60日前(10/23頃)と約60日後(2/20頃)
山から出現する太陽の光はE石の面に沿って遺跡内へ射込み()、
南中した太陽の光はF石の庇の面を通り遺跡の奥まで射込みます()。
さらに山に沈む太陽の光はG石の面を通り遺跡内へ射込みます()。



●冬至の頃
日中を通して太陽の光は遺跡内に射込みます。



このようにして10/23頃を境に太陽の光は遺跡内に日中を通して射込むようになり、約60日後の冬至を経て、さらに約60日後の2/20頃を境に光は日中を通しては射込まなくなります。


SUNBEAM CYCLE 1 <10/23 と 2/19 の特定>
遺跡内に射し込むスポット状の光


F石の東奥にある突出部の石面(*)に、冬至の約60日前(10/23頃−12:52頃)と約60日後(2/19頃−13:21頃)、スポット状の光が当たります。(写真左)
この光が当たる石面を観測することで、1年のサイクルをかなり正確に読み取ることができます。(検証は2002年10月を含め、閏年を含む4年間)

(*)石面のサイズは約30cm×178cmで、石面の傾斜は、それ自体が約40°傾斜しているF石に対して130°、つまり石面は地面に対してほぼ垂直。


F石・突出部の石面
   
●石面に射し込む光−2002年10月 / 2003年2月
2002.10.23 12:52 2002.10.24 12:52 2002.10.27 12:46
2003.2.19 13:23 2003.2.18 13:21 2003.2.15 13:20
赤文字…観測済み                           
※Date by [Stella Navigator]
【石面で1年周期を測定するには】
■10/23→翌10/23
■2/19→翌2/19
■(10/23→翌2/19)+(2/19→10/23)

●射し込む日について


F石突出部の石面で、10/23 と 2/19を正確に知ることで、冬至をはさんだ119日を読み取ることができます。



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