日本の考古天文学 金山巨石群と太陽暦 <岐阜県下呂市金山町>

 概要

3箇所に存在する巨石群
 
【主要観測ポイント@〜K】

世界中にはイギリスのストーンヘンジのように地平線での日の出・日の入りを観測したと思われる古代巨石建造物が数多くあります。金山町の巨石群は山中にあるため、地平線上で太陽を観測することはできません。しかし、太陽が通る道筋つまり太陽軌跡の観測、例えば山から昇る太陽の光が巨石間のどの位置に射込むかの把握によって、夏至や冬至、春分や秋分など1年の節目の日を知ることができます。'98年からの調査で、金山町の3箇所の巨石群
<岩屋岩蔭遺跡巨石群><線刻石のある巨石群><東の山巨石群>は、いずれもこのような節目の日を読み取ることによって、1年間の周期を知ることができる仕組みになっていることが判明しています。


1年の太陽運行と巨石群との関係】
夏至から冬至、又は冬至から夏至の太陽軌跡を4等分(1年の太陽軌跡を8等分)した各期間に対応する日の光が射込む
3箇所にある巨石群はいずれも、特定の期間に日の光が、巨石と巨石の隙間や空洞へ射込む、またはその頃だけは射込まないといった仕組みになっています。
夏至から冬至の太陽軌跡を4等分した日数の関係

夏至から冬至までの太陽軌跡を4等分しても
日数の関係は4等分にはならず、それぞれ60日
・30日・30日・60日となります。

【金山巨石群で読み取ることができる日にちと期間】
特定できる日にち ●平年と閏年
金山巨石群のうち、〈岩屋岩陰遺跡巨石群>と〈線刻石のある巨石群〉には、巨石群に射し込むスポットライト状の光の観測によって、1年のうちの日にちを特定できる地点が合わせて3つあります。これによって、1年のうち6日(3地点×2日/年)を特定することができます。
●観測地点の概要
SUNBEAM CYCLE 1 SUNBEAM CYCLE 2 SUNBEAM CYCLE 3
岩屋岩蔭遺跡巨石群
突出した石面によって冬至の頃を中心に観察でき、冬至をはさんだ119日間が読み取れる。
岩屋岩蔭遺跡巨石群
春分・秋分の頃測定石によって平年(365日)と閏年(366日)が読み取れる。
線刻石のある巨石群
三角状の石面により夏至の頃を中心に観察でき、夏至をはさんだ約74日間が読み取れる。
F石(突出した石面)
測定石
三角状の石面
読み取れる日(期間)

読み取れる日(期間)

読み取れる日(期間)

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