日本の考古天文学 金山巨石群と太陽暦 <岐阜県下呂市金山町>

太陽運行との関係<線刻石のある巨石群>夏至をはさんだ約120日間の観測

(1)山から昇る太陽の光
夏至の頃の山から昇る太陽光は、B石とC石の間を通り、線刻石(A石)下の空間へ奥深く射し込み、内部全体を明るく照らします。

「観測ポイントA」関係個所
2003年の発掘によって出現した空間
(入口幅約 2m/奥行き 5m)

13:00頃のスポット光
調査の拡張
SUNBEAM CYCLE3
夏至をはさんだ
約60日間の観測


(2) 南中する太陽の光
夏至の頃の南中する太陽光は、線刻下の洞窟の内部へスポット状の光となって射し込みます。
「観測ポイント@」関係個所
2002年の発掘によって出現した線刻下の洞窟の内部(幅約4m/奥行き2m)

ここでも<岩屋岩蔭遺跡巨石群>と同様に、スポット状の光の当たる位置や夏至の頃を中心として射し込む期間を詳細に知ることができます。


11:40頃のスポット光
 石面の刻印と、光の形との類似性
2004年7月9日11:40頃、洞窟の内部へ射し込むスポット状の光の形は、石面に刻まれた「楕円形」と同形であることが観測されました。
さらに光の形は徐々に小さくなっていき、5日後(7/14)と6日後(7/15)には、石面にある別の2つの小さな刻印と合致しました。


2004年夏至を過ぎ、スポット光が射し込む周辺の樹木の根を取り除いた後、射し込む光の観測が可能となったもの)

スポット状の光の形
光の形と石面の刻印の形状とが合致する
(合成写真)
石面の3つの刻印
※Data by [Stella Navigator]
(3) 山へ沈む太陽の光
夏至の頃の太陽光は、線刻下の深い溝へ射し込みます。
溝の長さ:約5m
溝の深さ:約50cm
線刻の下2mのところに、線刻とほぼ平行に深く刻まれた溝があり、そこへ夏至の頃(15:00頃)の太陽光線が射し込みます。(2001年の調査結果から)

(1)(2)(3)の観測結果」についての考察
■これらの石の配置と形状はいずれも、夏至頃の最も北寄りの太陽軌跡でない限り光が 内部空洞に届かないようになっています。
■巨石に刻まれた「楕円形」と「線刻」は、かつてこの場所で、夏至頃の太陽観測が行われていたときに刻印された目印(標識)の可能性があります。




(1)山から昇る太陽の光
山から昇る太陽光は、線刻石(A石)下の空間へ、夏至をはさんだ約120日間射し込みます。

■山から昇る太陽の光は、B石とC石の間から射し込み、C石の影がA石のスクリーン状の面に映ります。
■これに関連して、線刻石(A石)下の空間へ光が射し込み始めるのが夏至の約60日前で、射し込まなくなるときが夏至の約60日後です。


(3)山へ沈む太陽の光
山へ沈む太陽光は、夏至をはさんだ約120日間、線刻下の空間へ射し込みます。


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