日本の考古天文学 金山巨石群と太陽暦 <岐阜県下呂市金山町>

巨石群と北極星との関係

世界中には星の動きによって1年を測ったと言われる例がいくつかあります。古代バビロニアは太陰太陽暦を用いながら春分の頃のカペラ〔ぎょしゃ座のα星〕が現れる時期によって1年の長さを測っていたと言われています。また、エジプトでは古王国時代(B.C.2900〜B.C.2200頃)、シリウス〔おおいぬ座のα星〕が、太陽が東から昇る直前に現れる時期を正確に測ることによって、1年が365.25日であることまでも知っていたと言われています。

巨石群と北極星   
「線刻石のある巨石群」に北極星を定めていると思われる巨石の配列があります

現在の北極星はこぐま座のα星ポラリスですが、地球の歳差運動により北極星は時代と共に変わっていきます。コンピュータのシミュレーションで古代に遡ってみたところ、紀元前2800年頃にりゅう座のα星トゥバーンが北極星の位置にありました。日本では縄文時代中期です。古代エジプトでは、ギザのピラミッド内の通気孔が、このトゥバーンの位置を定めていたことはよく知られています。



一例として、紀元前2800年の北極星(北斗七星)と巨石群の関係をシミュレーションしてみました。

線刻石のある巨石群

 
【D石側面】
紀元前2800年の春分の日、D石側面では、日没後の北斗七星が横たわった形で観察でき、また同じ日の0時頃、D石中央の溝をアルクトゥルスが通過していたようです。




岩屋岩蔭遺跡巨石群
D石と同様に岩屋岩蔭遺跡でも、紀元前2800年の春分の日、日没後の横たわる北斗七星をF石が指向する面で観察することができたようです。


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